2024年より、PODiの新たな理事として兵藤伊織氏に就任いただきました。兵藤氏の新体制への想いと抱負をご紹介いたします。
ご挨拶
この度、社団法人PODiの理事に就任しました兵藤伊織です。
「デジタル印刷愛」をモットーに20年、紙媒体をメインとしたデジタル印刷関連にどっぷり浸かっております。
簡単に申し上げますとトナー機のオペレーターや製本業務、またDTP業務を経験しており、デジタル印刷を行う上での業務については10年間以上行っておりました。その後マネージャーと営業、またデジタル印刷の総合企画を数年経験したのち、企業のプロモーションマーケティングを経験させていただいたのち、今はデジタル印刷ビジネスに携わる会社にいます。
日本のデジタル印刷について
20年間多くの日本の印刷会社を経営されている方々とお話しする機会があり、その度に「デジタル印刷は儲からない」と言われてきました、本当にそうなのでしょうか?
私が見てきた国内の印刷会社においてデジタル印刷で儲かっているケースは山ほど見てきましたし、私自身もデジタル印刷で営業利益51%を出したこともあります。このお話は次号以降にさせて頂きますが、「デジタル印刷=儲からない」というのは大きな誤解であり、企画やプロセス、仕組みが悪いことが大半であると認識をしております。
今ではデジタル印刷の価値を理解しているのは一部の印刷会社と大手のブランドオーナーとなっているような気がしております。特にAmazon含めた超巨大なブランドオーナーで印刷製本をすることが可能になってきているのを、印刷会社の皆様は「Amazonだからできるんだよ」と言っているのを聞き、私は「印刷会社でも充分可能性はあるんだけど…」といつも心の底から思っております。まずは「顧客を課題知る」ところから印刷会社の皆様にご理解頂ければと思います。
また私もリアルに体験をしましたがブランドオーナー運営にも弱点はあります。その弱点こそが印刷会社において最大の攻める営業ポイント(顧客の課題)ということをご理解されていないだけではないでしょうか。今後このような内容に対するヒントや海外のデジタル印刷トレンド情報、そして現場で活用できそうな情報について今後少しづつ記事にして配信をしていきたいと思います。
どうぞ今後ともよろしくお願い致します。
【著者紹介】
兵藤 伊織
1980年神奈川県横浜市出身。東芝ビジネスエキスパート株式会社、キヤノンメディカルシステムズ株式会社にて20年間デジタル印刷に関わる企画・現場運営・営業を担当。
現在はパラシュート株式会社にてデジタル印刷の営業支援や現場構築、デジタル印刷を使ったサービス企画・運営をおこなっている。https://parachute-web.com/
2024年より一般社団法人PODi理事。