LABELEXPO EUROPE 2017 現地レポート(2)

MOUVENT(BOBSTとRADEXの合弁会社)によるラベルプリンタ

スイスの包装機器大手BOBST と、インクジェットベンチャーのRADEX の合弁。
富士DIMATIX のサンバヘッドを独自にアレンジして自己完結型のヘッドユニット(クラスターと呼んでいる)を並べる。
今回の発表は、同じエンジンにてUVインクバージョンと水系バージョンがある。水系は乾燥機がある分かなりの長さ。プライマーも機内で塗布しているという説も。
水系インクはインクメーカーからの購入品ではなく、独自開発との噂あり。UVは購入品か?
画質についての評価はまだかたまっていない。画質を見た複数の日本人はさほど驚くような画質ではないとのコメント。まだプロトなので向上の余地はあると思われる。
注目すべきは包装機器の世界的大手BOBST が、小さな技術屋集団のRADEX と組んだこと。大手企業の体質ではデジタル時代のスピード感についていけないとのオーナー判断。
RADEX は既にテキスタイル機やトランザクション機の開発(一部は既に事業化)しており、これも今後はBOBST の資金を得た MOUVENT の事業となると考えられる。

MOUVENT_水系外観
MOUVENT_水系外観

現地動画

関連記事

ログイン

ピックアップ記事

  1. インクジェットプレスを評価する際、一般的に生産性、印刷品質、コストなどあげられるが、サイ...
  2. DTPや製版工程を中心としたデジタル化の黎明期に続き、生産としての印刷のデジタル化が始まったのは19...
  3. 2024年より、PODiの新たな理事として兵藤伊織氏に就任いただきました。
  4. イセトーのランサムウェア攻撃被害。
  5. 折からの円安基調も加わって、海外からの訪問客が激増している。
  6. 8年ぶりのリアル展示会となった印刷業界最大のイベントdrupa2024が、5月28日~6月7日までの...
  7. 全世界の印刷、パッケージ関係者が会うと、大抵こんな話になる: 「今まで何回drupaに参加しまし...
  8. 2023年は記録上最も熱い夏となったが、2024年はさらに暑くなりそうだ。