2020年8月の印刷出荷額は、3ヶ月連続で増加して69.0億ドルに達した。2019年8月の75.2億ドルをまだ十分に下回っているが、たどった道を考えると、悪くない。
2020年8月は、出荷額は3ヶ月連続で増加しており、これは過去5年間(実際はさらに長いアーカイブの期間でも)では、かつて一度しか起こしていません:2019年後半に出荷額が4か月連続で増加しただけです。
4月と5月は、私たちが予測していたように非常に悪かったけれども、6月に強い反発がり、それは7月に続いて8月でさらに上昇して69億ドルになりました。それはまだ2019年8月の75.2億ドルをはるかに下回っていますが、私たちがたどった道程を考えると、悪くないと考えられます。
ここには多くの力が働いています。第一はパンデミックの最悪期からの回復で、企業活動は大部分が再開しています。第二に今年のハイライトになるであろうが、社会的距離(ソーシャルディスタンス)等、安全標識のための、巨大な印刷需要が産まれた事。第三は大統領選挙。主要な国家的な行事は、常に印刷業界に利益をもたらしてきました。ソーシャルメディアの時代になり、より多くの注意が電子メディアのキャンペーンに流されていますが、ダイレクトメールやテレビ/ラジオなどの伝統的なメディアでのキャンペーンの広告等、伝統的なチャネル上の支出が健在で、まだ多くあります。そしてもちろん芝生の看板も。
よって我々は、9月にも持続的な上昇傾向を期待しています。10月に関しては、以前の季節性をみると、休日シーズンが迫るポイントが高い月でしたが、今年は小売業がこれまでと同様に厳しい状況にある中で、何をもたらすかは未知数です。10月に入っても上昇傾向は続くと慎重に楽観視していますが、例年のような急上昇はないでしょう。
そこから先は、ウイルスがどうなるかに よるでしょう。今は10月中旬に入っていますが、国のいくつかの地域ではまだ記録的な数の感染があり、ウイルスがコントロールされていた場所(ニューヨーク市のような)でも、寒くなって人々が室内に移動するにつれて、状況が悪化しています。我々は長く厳しい冬を迎え、続く春は前年と同じ状況に陥るかもしれない。
これは、イベントやホスピタリティ産業が、いくつかある印刷業の中でも最大の業種のひとつであり、これらの印刷ビジネスは、主要な市場や顧客ベースの回復を本当に必要としているのです。しかし、それはウイルスが制御されている場合にしか有り得なさそうです。