COVID-19のパンデミックの真っただ中で、過去2か月は散々なものであった。事務機のベンダーも事務機を所有している企業も、グローバル規模で経験した急速な変化への対応を余儀なくされた。加えて、Keypoint Intelligenceは多くのオフィスでのメーカーが革新と慈善をもって、コロナウイルスの拡散防止に努めているのを見ている。
HPとRicohは3Dプリントを使って、需要のある顔面シールドを製造した。
Xeroxは二つの新しい分野で製造を行う:人工呼吸器と 手の消毒剤である。
HPやKyoceraは、家からの学習をする従業員個人に対して、費用負担あるいは無料サービスを提供する。
By Christine Dunne
始めに
COVID-19のパンデミックの真っただ中で、過去2か月は散々なものであった。事務機のベンダーも事務機を所有している企業も、グローバル規模で経験した急速な変化への対応を余儀なくされた。加えて、Keypoint Intelligenceは多くのオフィスでのメーカーが革新と慈善をもって、コロナウイルスの拡散防止に努めているのを見ている。これらとは:
よりリモートワークを広げる
会議に拡張現実を取り込む
意思決定と購買行動を遅延させる
機器購入の延期、キャンセル
家庭でのネットワーク環境の整備、プリンターを含む
従業員にマスクと手袋の手配
解雇、その結果として印刷量の減少
イベントのキャンセル、延期
遠隔医療プラットフォームの調査、導入
課題を抱える顧客への柔軟な対応力
中国からの製造拠点の移転検討
環境持続問題の棚上げ
3D プリントへの移行
HPとRicohは3Dプリントを使って、需要のある個人の保護用品を製造した。HPは顔面シールド、手を使わずにドアを開ける装置、とマスク調整装置だ。4月半ばの時点で、これらは5万以上の病院に配られた。マスクと人工呼吸器の製造も計画している。
同時にRicohは週4万個の顔面シールドを、英国の国立ヘルスサービスの従業員向けに製造している。これらは柔らかく軽量で、耐水性があり長持ちするポリプロピレンを使用している。地域のサプライヤーが発砲性や弾性の高いストラップを提供してシールドの付け心地を改善している; それらは王立ロンドン病院の緊急医用グループでテストされた。Ricohは人工呼吸器の重要部品を、3Dプリント技術を使って英国で製造する提案をしていたが、これに関しては情報が更新されていない。
Surgical Shields
LexmarkとSharpも顔面シールドを製造している。顔面シールドのプロトタイプを開発、テスト、調整を行い、完了した製品を日産100-150個生産して、地域の病院に寄贈している。それぞれのシールドはインナーとアウターがあり、顔を空中の粒子と飛沫の汚染から守っている。
日本ではSharpがサージカルマスクを、医療機関従事者と一般向けに製造している。同社はこれを欧州、インド、中国で展開する予定である。開始予定と規模は未定ではあるが、Sharpの社長のTai Jeng-Wu氏は、このビジネスは持続し、長期にわたるとしている。
もとよりLexmarkとSharp以外にも、顔面保護の製造、寄贈、供給を開始している企業もある。Brother、DocuWare、Global Office、そしてY Softといった各社も同様のビジネスを始めている。
人工呼吸器と消毒液
パンデミックに応じて、Xeroxは二つの新しい分野で製造を始めている:人工呼吸器と消毒液である。 人工呼吸器にかんしては、Vortran Medical Technology社の使い捨て型の人工呼吸器 GO2Ventと、それに関連するAirway Pressure Monitor (APM-PLUS)の製造を共同で行い、COVID‐19の患者用の緊急対応機として病院に供給している。 6月には同社は合計15万から20万個の人工呼吸器を製造すると見込んでいる。
Xeroxはまた、6月までに約140,000ガロンの製品を製造する目標で、病院向けの手指消毒剤の生産を開始した。この消毒液は、前線の医療機関に承認された再販業者に配布する予定である。
仕事と教育のリモートへのスムーズな移行
様々な企業が、個人が自宅で働いたり学んだりできるように、寄付をしたり無料サービスを提供している。例えばHPは、米国の学校に緊急の救済と印刷カリキュラムを提供するためのコンソーシアムを設立した。 同社は、世界中の学習目的の地域社会に800万ドルの製品と助成金を寄付することを約束し、すでに世界中で様々な無料のオンラインコースとリソースを提供している。
一方、京セラ・ドキュメント・ソリューションズ・アメリカは、リモートワークへの移行を容易にするために、専門家、マネージャー、雇用者向けの無料eBookの提供を開始した。 さらに、シャープビジネスUSAは、様々なヒントや仕掛けを提供する“家で働く”ページを開設しており、Y Softは、3D印刷レッスンプラン(無料の標準レッスンを含む)を提供している。
その他の活動
Keypoint Intelligenceは、COVID‐19に対して、他にも数多い技術的、そして慈善向けの活動を観察している。それらは:
Canonの医療部門はCOVID-19を迅速に結果が判明する遺伝子検査システムを発表した。
Gordon Fleschの慈善財団は、COVID‐19によってサービス需要が増加する米国中西部の食料貯蔵庫に $14,000を寄付した。
HPはBioPrinters社を使って、関連する薬とワクチンの開発を進める企業に無償でカセットを提供している。
コニカミノルタビジネスソリューションズUSAはMOBOTIXサーマルカメラを発売し、従業員と訪問者の体温上昇の監視を容易にした。
XeroxはUSNS ComfortとUSNS Mercy(ともにアメリカ海軍の病院船)がNew YorkとLos AngelesでCOVID-19からの救済活動を行っているのを支援している。
結論
この記事で説明したように、さまざまな分野の企業がCOVID-19に対応して急速に日々の業務、生産する商品を変貌させ、さらには慈善活動を進めている。 社会のそれぞれの構成員がパンデミックの中でそれぞれの職務を全うするのを助けることに加えて、これらの企業は自らの利益率を犠牲にしている。多くの組織が忽然と危機に陥っても迅速に行動することができるという事実は、彼らが敏捷性と機知に満ちていることを物語っている。 印刷業界は未来に向かっていくつれ、新しい革新的な方法で行動し続け、回復に近づく事を期待する。
By | Keypoint Intelligence |
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Published | May 21, 2020 |
原文 | COVID-19 Prompts Industry Vendors, Workplaces to Adjust Strategies |