印刷会社のホームページの重要事項トップ5(WhatTheyThink?)

印刷会社のホームページは、活動的で顧客を引きつけ、ビジネスを成長させるための結果をもたらすものでなければならない。B2Bの印刷会社にとって、それはセールスチームに価値があるリードを創出することを意味する。

「ホームページからビジネスが来たことはないのに、なぜホームページに投資する必要があるのでしょう?」

このコメントをいつも聞いている。この質問に答えるには、別の質問をすることにしている。「では新しいビジネスはどこから獲得しているんですか?」 印刷会社の経営者は往々にしてこう答える:既存顧客からの紹介、セールスチームの労力、そしてネットワーキング。

顧客はオンラインである。見込み客もオンラインである。従ってリード発掘もオンラインでなければならない。オンラインのリード創出は、既存の方法の置き換えではなく、それを支え、拡張するものである。

B2Bの印刷会社が、ホームページをリード発掘のツールと考えていないのは驚きではない。伝統的に、印刷会社のホームページはマーケティングを内職にしている担当者がよく作らされていた。ほとんどの印刷会社において、セールス部門の人間が、リードの発掘、それらを育成、取引を成立させ、アカウントマネージャーのように顧客のニーズの応対をする、その全てを行うことを期待されている。

先月のSan AntonioでのDscoopにおいて、「なぜ印刷会社のホームページは酷いのか」というイベントを共同で行った。このようなライブでお互いに学ぶイベントのやり方が気に入った。小さなグループで、該当する話題を話し合っていて、売り込みもせずに教育的な設定であった。ウエブデザイナー、SEOの専門家、ウエブトゥプリント/Eコマースの専門家、が、30ー50人の印刷会社の人間向けに話、一緒に寛げる様子であった。スライドは1枚も見せず、何の理論の話もせずに、観客に売り込むようなこともしなかった。我々の知識を共有した上で、観客の質問を受けた。2時間でも話続けられそうであった。さすがDscoop!“コラボステーション”は非常に良かったので来年も参加したい!

ホームページはもはやオンラインのパンフレットではない。活発に顧客を惹きつけ、競争して、結果をもたらすマーケティングのツールの一つである。ホームページをリード発掘のツールまで高めたければ、まずこのもっとも重要な5つを考慮いただきたい。


印刷会社のホームページの重要事項トップ5

  1. 見つけさせる
  2. わかりやすい行動喚起によってコンバーションさせる
  3. “顧客の声”で貴社サービス内容について語ってもらう
  4. セキュリティーがしっかりしている
  5. 管理可能であること


見つけさせる

それは印刷会社のホームページにとって、もっとも重要な事である。インターネットでの存在は、うまく作り込まれて管理され、見込み客と顧客が見つけらればならない。発見される、とは、Googleのような検索エンジンの検索結果1ページ目の上位10個に出られる、といった競争である。発見されるための芸術?工芸?魔法?科学?(サーチエンジン・オプティマイゼーション=SEO)はキーワードの戦略から始まる。見込み客や顧客は、どの単語をGoogleに入力するか? このキーワード/フレーズこそ皆さんがこれから行うインターネットの活動の“ターゲット”となる。Googleが検索のトラフィックを管理しており、ルールを決め、何の要素が検索結果に影響するかも決定している。いくつの重要な要素はこちら:外部からリンクされている数、ホームページの「新鮮さ」(良く更新するかどうか)、ホームページの最適化(メタタグ、ヘディングス等)、モバイル向けかどうか(レスポンシブ・デザイン)、 使いやすいか、訪問者によくコンバーション(目標達成)させるか。発見されることは、インターネットでの存在の基本である。発見される方法に自信ができるまで、ホームページの企画は待った方がよい。


コンバーションさせる

美しいホームページで素晴らしい話を伝え、なおかつ最適化しているSEOもやっているのに、ビジネスの目標を達成するために重要な点が忘れられているホームページが多い。コンバーションのことである。ホームページの訪問者に何をやって欲しいか? B2CのEコマース会社であれば、コンバーションというは当たり前なことで商品を買って欲しいだろう。 B2Bの場合はコンバーションというは価値があるリードを発掘する事である。例えば、セールスマンと話したい、見積もり依頼をもらいたい、コンタクト情報を開示してコンテンツをダウンロードすること、である。自社のホームページを見て、来訪者にどんな行動を喚起してもらいたいかが明確か?を確認されたい。


“顧客の声”で貴社サービス内容について語ってもらう

第一印象はインターネットによって形成される。見込み客は、検索エンジンによって新しいサプライヤーを探し、会社のこと調べた上に貴社のサービスが自社のニーズと合うかを決定しようとする。ホームページは貴社サービスの話をする必要がある。何の印刷機を持っているかの話ではなく、顧客の課題を解決できる話をするべきである。実は貴社の話は貴社に関しての話ではなく、貴社が顧客のため何ができるという話である。顧客は、課題やニーズや要望などがある。貴社はソリューションを提案するべきである。見込み客がホームページに訪問した際に、どんな課題を解決できるかがわかれば、その方法もわかり、既存の顧客の気持ちもわかってくる。


管理可能である

ホームページは、常に活動し、呼吸し、変化しているので、コンテンツが正しく管理できるのが重要である。ホームページとは貴社のドメイン名で、コンテンツを入れる容器に他ならない。機能が充実したコンテンツ管理システム(CMS)を基にホームページを作成するべきである。無料な選択肢が多くあり、WordPressが一番人気である。CMSによってWebの技術がなくとも、外注せずとも、ホームページのコンテンツを変更することができる。Webプロジェクトの一環として、必ずトレーニングを取り入れるべきである。

最も手頃にホームページを更新する方法は、ブログをすることである。ブログをすれば、新しい記事を投稿することによって、新しいページを追加することができる。ブログに記事を投稿する際、ソーシャルメディア(Twitter, LinkedIn等)にも発信するべきである。ソーシャルメディアの記事は、訪れた人をいつもホームページまで戻してくれるであろう。


セキュリティー

物理的な建物には、鍵をかけ、もしかしたらアラームシステムも利用しているかもしれない。ティジタルの世界にも同じ物が必要である。サイバーセキュリティは、決して無視してはいけない。ホームページがホストしているプラットホームの専門のプロバイダー業者をお勧めしている。例えば、WordPressはハッキングの第一のターゲットになる。なぜなら世界中の一番人気があるプラットホームなので。プラットフォームを熟知しているサーブスプロバイダーを選択すれば、専門家に子守を頼むことができるだろう。必要な手配を怠れば、ある日貴社のホームページにバイアグラの広告が登場する羽目になるかもしれない。また監視サービスの利用もお勧めする。Sucuri https://sucuri.net/という監視サービス会社は、貴社に成り変って、ホームページをモニターし、ハッキングを検知し、それを解消できるのでお勧めしている。

サイバーセキュリティに関してもう一つ言うと、ハックされる可能性を大幅に低減できる内容として、二要素認証を用いることである。二要素認証とは、新しい機器から初めてサービスを利用する際に、まずスマホから利用することができるか確かめるサービスである。スマホにコードを送り、サイトにそのコードを入力する。この一つのステップだけで、多くのハッキングを防ぐことができる。

特にAppleを使っている方はAppleIDの二要素認証を利用してください。誰かにあなたのAppleIDを利用されることになれば、大変な被害になるだろう(データをデリートされる、iCloudをデリートをされる等)。全ての電子メールとソーシャルメディアのアカウントには二要素認証を利用する必要がある。

ホームページはビジネスの実績をあげることができるものであるが、時間と労力を投資する必要がある。オンラインの中心はホームページである。見込み客は、まずインターネットによって調べる。発見させ、そして良い第一印象を与えることを実行されたい。

 

 

  

whattheythinkmini
By Jennifer Matt
Published 2016年5月4日
原文 http://whattheythink.com/articles/80213-top-5-priorities-your-print-business-website/
翻訳協力 Scott Coffrin

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