株式会社ミマキエンジニアリング(本社/長野県東御市、代表取締役社長/池田 和明)は、2016 年5 月31 日から6 月10日までドイツ・デュッセルドルフにて開催される世界最大規模を誇る国際印刷・メディア産業展「drupa 2016」に出展いたします。
アナログ印刷による大量生産の時代から、オンデマンド生産を可能にするデジタルプリントへの移行が進むなか、当社ではいち早く少量多品種生産の現場にデジタルプリンタを供給し、イノベーターとしてデジタルプリント業界に新たなソリューションを提案し続けてまいりました。
今回開催される、印刷業界の世界的トレンドの発信地として注目を集める展示会「drupa 2016」のミマキ出展ブースでは、『次世代を創造する、デジタルプリントの新技術』をテーマに、従来のグラフィック表現の枠を飛び越えた「Surface imaging」、産業用印刷におけるモノづくりの革新を目指す「ミマキのIoT」、1,000万色以上のフルカラーによる美しい色表現と高精細な造形技術を実現する「3D」といった3 つの新しい技術による次世代に向けたソリューションを展示いたします。当社がこれまで次々とデジタルプリンタを送り出してきたSG(サイングラフィックス)、IP(インダストリアルプロダクツ)の市場に向けた活用事例やサンプルをご用意してお待ちしております。
出展概要
出展テーマ『次世代を創造する、デジタルプリントの新技術』
- Surface Imaging
視覚に訴えかける従来の平面でのグラフィック表現の枠を飛び越え、見る人をより惹きつける仕掛けと表現力を身につけた“Surface Imaging”。CMYKのプリントにとどまらない、さまざまな特性を持つインクをラインナップする当社ならではの新感覚のSurface Imagingを展示いたします。実際に手で触れてご体感ください。
訴求力をアップする、立体感&リアリティをプラス
「UVクリアインク」は、艶やかな光沢仕上げや落ち着いたマット仕上げで質感、高級感を高める効果だけでなく、デザインに合わせて部分的にプリントすることでの立体感を作り出し、そのモノのみずみずしさやシズル感といったリアリティを演出できます。より美しく、魅力的な表現でワンランクアップした訴求力を発揮します。
ブラックライトで浮かび上がる仕掛けプリント
ブラックライトをあてることで、通常は目に見えないプリントが浮かび上がるインビジブルインク。セキュリティ機能としてご活用いただけるほか、壁紙やテーブルなどインテリアに使用すれば、その特徴的な発色によって幻想的で雰囲気ある空間を演出することができます。
高級感を醸すデジタル蒔絵&メタリック表現
UVプライマーインクを塗布することにより、金や銀のグリッターで加飾した蒔絵調の表現、箔を転写したメタリック調の加飾が可能になります。職人が手作業で施したような、意匠性が高く、特別感・高級感をあふれるデザインが、見る人の心を惹きつけます。
長年の使用・保存を可能に。高い擦過性を誇る高耐候プリント
有機顔料インクに比べ、耐光性、耐熱性に優れた無機顔料UVインクは、プリント後の焼成によってさらに高い擦過性を発揮します。その特徴を生かし、タイルなどの長年の使用が見込まれる焼成可能な素材へのプリント・焼成に対応した「焼成タイプ」。プリント後に焼成が難しいガラスやプラスチックなどの場合でも耐候性に優れたプリントを可能にする「非焼成タイプ」。展示ブースでは、2つの無機顔料UVインクを使ったソリューションを提案いたします。
美しいプリントをそのままに、最大900%伸張を実現を
プリント後、加熱時に伸張可能となり、常温に戻るとUVインクならではの優れた堅牢性を発揮するUV硬化インク「LUS-900(仮)」「LUS-350」。現在開発中の「LUS-900(仮)」は加熱時に最大900%、「LUS-350」は加熱時に最大350%伸張可能となります。これまで成形後にスクリーン印刷で加飾が必要とされていた真空成形品も、平面でプリントした後に成形することが可能となるため、自動車パーツやモックアップの制作に適しています。さらに「LUS-350」はCMYK に加え、クリアインクをラインナップ。クリアインクによる繊細なテクスチャ表現や、グロス仕上げによるカラーだけでは得られない質感や表現が可能になります。2層、3層プリントを施して厚く盛り上がった繊細なデザインも、インク割れすることなく美しく成形できます。 - ミマキのIoT
当社は、業務用プリンタ市場に次々と新たなソリューション提案をしてきたイノベーターとして次なる時代を見据え、ミマキ製品がネットワークを通じた情報で“つながる”IoT(Internet of Things)に積極的に着手してまいります。
1) システムをオープン化。“つながる”生産ラインへ
これまでのミマキ独自のシステムをオープン化し、ミマキプリンタシステムが、あらゆる現場の生産ラインとネットワークによって相互につながることで、生産ライン上に組み込むことを可能にするシステムの構築を進めてまいります。ミマキプリンタ、作業ロボット、検査機器、それらを統括する生産管理システムなど、企画からプリプレス、プレス、ポストプレスの一連のラインがネットワークでつながって自動的に情報を共有し、最適な行動を判断・実行することが可能になれば、これまでオペレーターの手で担っていた治具の設置、検査などの作業の自動化・無人化を実現します。また、ひいては、作業の効率化、品質性(正確性)の向上、コスト削減の実現につながると考えております。
2) 世界中どこにいても“つながる”管理・サポート体制
システムのオープン化によって、世界中に点在する工場の生産ラインを、世界中どこからでも一元管理することが可能となります。例えば、日本の生産工場が震災で稼働できなくなった場合、自動的に代替生産が可能な他国の工場・プリンタを探し出し、その生産ラインへ生産情報(生産数、デザイン、プリント条件など)を送信、プリントすることで納期を遅らせずに済む、といった流れが実現します。さらに、物理的に離れた場所にある生産地と消費地がIoTによってつながることで、売れた分だけの追加生産や、消費者一人ひとりのニーズに合わせた究極のオンデマンド生産を自動的に行うことが可能となります。
また、世界中のミマキプリンタをミマキが自動的に保守・サポートできる体制の構築を目指します。ヘッドの不具合など故障が発生した場合にミマキのコールセンターからお客様に連絡が届き、必要に応じてサービスマンを派遣するなどより迅速な対応が可能になると考えております。
今回の「drupa 2016」では、ミマキIoT実現に向けたシステムのオープン化の先駆けとして、UVプリンタとアームロボットを組み合わせたコンセプトモデルを出展いたします。実演、サンプル配布を予定しておりますので、是非足をお運びください。
3) 3D
開発中のミマキ3Dプリンタは、フルカラーUVインクジェット方式による、高精細なプリントを実現いたします。出展ブースでは、ミマキ3DプリンタだからできるSG、IPの市場に向けた活用事例を、数々のサンプルとともにご紹介いたします。特にSG市場においては、3D造形によるリアリティある立体モチーフと2Dとを組み合わせた「3D看板」が、これからのSG市場を盛り上げるキラーコンテンツに成長すると考え、3Dプリンタを活用した3D看板製作の提案を積極的に行ってまいります。一目で認識できるわかりやすさと圧倒的な存在感を備え、サイン本来の存在意義である訴求力を各段に高めた3D看板の需要は、今後世界的に拡大していくと確信しております。ミマキ3Dプリンタによるリアリティ溢れる造形技術を応用した、見て、触れて楽しめる3D看板をご用意してお待ちしております。
「drupa 2016」詳細
- 開催周期
4年に1回(2016年開催後より3年に1回) - 開催期間
2016年5月31日(火)~2016年6月10日(金)10時~18時(土・日曜は10時~17時) - 会場
ドイツ・デュッセルドルフ見本市会場 ホール1~17号館(ミマキ出展ブース:ホール09/ブースA04) - 前回来場者数
約31万4,500人(2012年) - web サイト
https://drupa.messe-dus.co.jp
お問い合わせ先
株式会社ミマキエンジニアリング
グローバルマーケティング部 所 康武
住所:長野県東御市滋野乙 1628-1 TEL:0268-64-2281 / FAX:0268-80-0041