ゲント(ベルギー)、2016年4月6日 – Eskoは、フレキソCTPで新次元の一貫性を実現し、製版運用を劇的に簡素化します。
主なポイント:
- 新しいCDI Crystal 5080 XPSは、フレキソのイメージングと露光を統合、自動化します。
- 新しいUV LED露光装置は、既存のEsko品質標準への一貫性を高めます。
- 新しいCDI Crystal 5080は、XPS Crystal 5080の自動プレート露光との統合を実現します。
- 新しいAutomation Engine Device Managerにより、フレキソCTPとワークフローソフトウェアが完全に統合することで、フレキソ製版プロセスの制御性が高まります。
Eskoのハードウェア担当副社長であるThomas Kleinは、次のように述べています。「フレキソの平均連続稼動時間は、ますます短くなっており、業界では、小ロットのジョブを少ないリードタイムで効果的に製作し、必要とされるフレキソプレートの期限内納品率を高める方法が求められています。解決策の大部分は、フレキソ製版プロセスを再考することにあります。これまでのフレキソ製版プロセスは、複雑な手動プロセスで、最大7つのハードウェア機器が関与していました。オペレーターは、製版パラメーターを手動で入力しており、次の処理ステップに移るたびに、プレートに損傷を与えるおそれがありました。プロセスステップを統合し、自動化することで、一貫性と使いやすさが向上し、フレキソ製版ワークフローを効率的に管理できるようになります。」
フレキソプレートのイメージングと露光の結合
drupaにおいて、Eskoは、新しいフレキソプレートUV LED露光装置を導入します。このXPS Crystal 5080は、UVメイン露光とUVバック露光を一回の操作に結合します。CDI Crystal 5080は、新しいデジタルフレキソプレートイメージャーで、現在業界をリードしているCDIテクノロジーをベースとしています。2つの装置は、単一の装置として結合可能で、CDI Crystal 5080 XPSとなります。プレートのイメージングと露光を一回の操作に結合することができます。このソリューションは、他の技術と比べて、手動で処理するステップの数を50%削減し、印刷機対応プレートの製作に必要な時間を約70%削減します。
一貫して高品質のプレート製版を実現するXPS Crystal 5080
Eskoは、長年にわたり、フレキソの品質を牽引してきました。業界では、HD FlexoとFull HD Flexoが高品質の基準となっており、今日のフレキソ製版のベンチマークであると考えられています。XPS Crystal 5080は、圧倒的に優れたプレートの一貫性を実現することで、HD FlexoやFull HD Flexoの品質に貢献します。プレートの一貫性は、最適な印刷品質を実現、維持する上で非常に重要な要素です。蛍光灯を用いたUVフレームでは、最高の結果をもたらす上で必要とされる制御性を実現できません。Thomas Kleinは、次のように述べています。「これまでの研究により、UV LEDを使用し、UVメイン露光とUVバック露光を同時かつ最適な状態で制御することで、最高レベルの一貫性を備えたデジタルフレキソプレートが製作できることが判明しています。今回の新装置を開発した理由の1つはそこにあります。比類のない制御性により、いつでも、何度でも、一貫したフレキソプレートを製作することができます。」
自動プレート製作を実現するCDI Crystal 5080
プレートのイメージングとUV露光の完全統合と自動化を実現するため、Eskoは、新しいCDIファミリーメンバーとなるCDI Crystal 5080を開発しました。この装置は、Eskoソリューションの証しである優れた実績の検証済みイメージング技術、CDI LAMSアブレーションレーザーや、高解像度光学システムを活用しています。新しいCDIには、ガラスプレートテーブルを搭載しています。このテーブルを利用して、フレキソプレートをイメージングドラムに移し、イメージング後にプレートをXPS装置に移送します。新しいCDI装置とXPS装置は、非常に使いやすく、オペレーターの訓練や保守作業をほとんど必要としません。
供給
CDI Crystal 5080、XPS 5080スタンドアロン型露光装置、CDI Crystal 5080 XPS結合型イメージング/露光装置は、「drupa」以降、量産出荷が開始されます。4835サイズと4260サイズのCDI/XPS Crystal技術は、2016年第4四半期に量産出荷を開始する予定です。CXPS Crystal 5080は、既に導入済みのCDIの付属装置としても利用できます。
製版運用の制御
小ロットの印刷が主流化している現在の市場では、フレキソプレートを待つ間に印刷機の非稼動時間が発生しないよう、納期までに確実に届き、すぐに利用できるフレキソプレートが必要とされています。製作ワークフローの運用制御の上流をプリプレス部門に移動することで、Eskoは、垣根を取り外し、フレキソ製版とプリプレスワークフローの統合を促進します。
Esko Software Platformの新しいモジュールであるAutomation Engine Device Managerは、ジョブのステータスをモニタリングし、フレキソ製版運用を制御、駆動します。接続されているすべての機器の仕掛品、ステータス、キューが画面にわかりやすく表示されます。プリプレス部門が、製版キューの優先順位設定や操作に必要な情報をすべて持っているため、適切なときに適切なプレートを製作できます。このような革新的技術により、不必要な印刷機の非稼動時間を減らし、顧客から求められる厳しいリードタイムにも容易に対応することができます。
真のシンプル化による製版生産性の向上
Kleinは、次のように続けます。「Automation Engineを使用することで、ファイルにエラーがないか事前にチェックされ、最小限のオペレーター操作の下、プレート製作スケジュールにファイルを組み込むことができます。その結果、印刷機の稼動時間が最大化されます。必要に応じて急ぎのジョブを挿入することが可能で、プレートに分版を追加できます。そのため、プレートの無駄を最小限に抑えることができます。Eskoのソリューションは、加工業者のフレキソ印刷機の稼動時間を増加させることで、フレキソ産業全体を支援します。
Eskoは、引き続きフレキソ製版の先駆者であることをあらためて実証しました。すべてはお客様のためであり、これからも、投資を最大限に活用できるよう、お客様を支援します。最初のCDIが市場に登場してから25年。Eskoは、これまでの経験を活かし、圧倒的な技術革新とフレキソ製版のシンプル化をdrupa 2016で披露します。」
EskoのCrystal技術は、DuPont(ホール8b、スタンドC21)など、パートナーのブースでも展示されています。