株式会社SCREENグラフィックアンドプレシジョンソリューションズは、長年培ってきた画像処理技術とインクジェット技術を活用して、新型ロール式高速インクジェット印刷機「Truepress Jet520NX」を開発しました。
近年、オフセット印刷においても多品種・小ロット・短納期の要求が高まっており、CTPに対してこれまで以上の生産性や瞬発力の高さが求められています。こうした動向を背景に当社は、2011年の発売以来、改良を重ねてきたフラッグシップモデル「PlateRite HD 8900シリーズ」の生産性、品質性能をさらに追求した「PlateRite HD 8900Nシリーズ」を開発しました。
このような動向を受けて当社は、累計1,000台以上の製造・出荷実績を持つロール式高速インクジェット印刷機の新たな機種として「Truepress Jet520NX」を開発。新開発の5インチヘッドモジュールを搭載し、最大600×1,200dpiの高解像度を実現。さらにインクの液滴量制御機能により、従来機とは一線を画す、豊かな色再現を可能にしました。また、標準の4色カラーインク用の印刷ヘッドに加え、5色目となるエキストラインクヘッドの搭載により、磁気インク、紫外線発光インクなどの特殊インクへの対応が可能。製品マニュアルをはじめ、顧客データベースを基に作られるダイレクトメール、請求書などのほか、偽造防止効果のある印刷にも対応できます。「Truepress Jet520」からのスムーズな置き換えに配慮した装置設計も採用。印刷会社の持つ新しいアイデアやソリューションの可能性の創造をリードします。
当社は、2006年に「Truepress Jet520シリーズ」の販売を開始して以来、安定した品質で高速に印刷できる優れた性能により、バリアブル印刷分野において高い評価をいただいてきました。そして、2017年2月に市場投入を予定している今回の「Truepress Jet520NX」により、今後も印刷ビジネスの拡大につながるソリューションを提案し、印刷業界の発展に貢献していきます。
* 本装置は、2016年5月31日(火)から6月10日(金)までドイツ・デュッセルドルフで開催される世界最大の国際総合印刷機材展「drupa2016」でご紹介します。
- 可変データを使用して、印刷するページの一枚一枚に対して、内容を差し替えて印刷を行う方式。
- プリンターなどの用紙の一種で、連続印刷が可能な長い用紙のこと。
- 2010年の連続帳票印刷出荷高は約123億ドル。2020年には約170億ドルに増加すると予想されている。(出典:Smithers Pira)
URL:http://www.screen.co.jp/ga_dtp/news/mpcnl/gpn160530-2.html