ロール式高速インクジェット印刷機において、コート紙印刷が可能なインクを開発

株式会社SCREENグラフィックアンドプレシジョンソリューションズ(以下、SCREEN GP)は、ロール式高速インクジェット印刷機の最新鋭機種「Truepress Jet(トゥループレス ジェット)520HD」において、オフセット印刷用のコート紙に印刷が可能な新インクを開発しました。この製品をドイツ・デュッセルドルフで開催される世界最大の国際総合印刷機材展「drupa2016」(5月31日~6月10日)において、サンプルによる技術展示を実施。2017年1月から販売を開始する予定です。

近年の印刷業界では、消費者一人一人の多様な嗜好に合わせた多品種・小ロット、パーソナルに特化した印刷物への需要が拡大しています。中でも、特に高級感が求められる自動車や高級嗜好品などのOne to Oneのダイレクトメールにおいては、仕上がり品質の高いコート紙での印刷ニーズが高まっています。

このようなニーズの変化を受けて当社は、ロール式高速インクジェット印刷機「Truepress Jet520HD」に対応した、オフセット印刷用コート紙に直接印刷が可能な画期的な新インクを開発。当社独自の技術により、代表的な一般コート紙やインクジェット上質紙、さらには普通紙にも印刷できる幅広い用紙対応性を備えています。また、オフセット印刷レベルの耐擦過性を実現し、用紙の風合いを生かした印刷が可能です。さらに本インクでは、色間のにじみを抑制し、オフセット印刷に近い高品位な画質を実現するだけでなく、印刷ヘッドのノズル詰まりにも強いため、メンテナンス性が大幅に向上しています。

当社は、インクジェット印刷機による本格的な商業印刷分野へのソリューションの提供により、さらなるシェア拡大を図るとともに、今後も印刷業界の発展に貢献していきます。

URL:http://www.screen.co.jp/ga_dtp/news/mpcnl/gpn160530-1.html

関連記事

ログイン

ピックアップ記事

  1. 2024年は、8年ぶりのリアルdrupaの開催が話題となった。
  2. インクジェットプレスを評価する際、一般的に生産性、印刷品質、コストなどあげられるが、サイズも重要な項...
  3. DTPや製版工程を中心としたデジタル化の黎明期に続き、生産としての印刷のデジタル化が始まったのは19...
  4. 2024年より、PODiの新たな理事として兵藤伊織氏に就任いただきました。
  5. イセトーのランサムウェア攻撃被害。
  6. 折からの円安基調も加わって、海外からの訪問客が激増している。
  7. 8年ぶりのリアル展示会となった印刷業界最大のイベントdrupa2024が、5月28日~6月7日までの...
  8. 全世界の印刷、パッケージ関係者が会うと、大抵こんな話になる: 「今まで何回drupaに参加しまし...